【共創支援事例】国籍や分野を越えて、人と事業がつながる共創の場|一般社団法人アジアサイエンスカフェ

一般社団法人アジアサイエンスカフェ

国籍や分野を越えて、人と事業がつながる共創の場

NPO法人アジアビジネス共創ネットワーク(ABCネットワーク)の会員でもある、一般社団法人アジアサイエンスカフェ。

ABCネットワークとは別の法人として、川崎市川崎区殿町を拠点に、国内外で起業を目指す人や企業への支援、経営者・専門家とのネットワークづくり、国内外の経済交流などに取り組んでいます。

2013年に設立され、日本人・外国人を問わない起業支援をはじめ、日本で拠点を設けたい海外企業・外国人起業家への支援を行っています。

なかでも、事業を始めるための基盤となるオフィススペースの提供は、アジアサイエンスカフェの重要な取り組みの一つです。外国人起業家が日本で会社を設立したり、「経営・管理」の在留資格に関する手続きを進めたりする際には、事業所の確保が重要となります。

オフィスという「場所」の提供と、経営者や専門家との「人のつながり」の両面から、国内外の人や企業が新たな一歩を踏み出すための環境づくりを行っています。

また、ABCネットワークの横山理事はアジアサイエンスカフェの代表理事・理事長、小林理事長は同法人の理事・会長を務めています。

両団体はそれぞれ異なる目的と役割を持つ独立した法人ですが、「人と人、企業と専門家、国内と海外をつなぐ」という点でも深い関わりがあります。

今回は、ABCネットワークの会員であるアジアサイエンスカフェについて、外国人起業家や海外企業への支援、そして人と人をつなぐ取り組みをご紹介します。

辺久 奈印

株式会社辺久 代表取締役 / 創業者

「人が出会い、つどい、共創する」ための場所

アジアサイエンスカフェが提供しているのは、単なるオフィススペースではありません。

公式サイトでは、さまざまな人との「出会い、つどい、共創の場」として、カフェ風の空間やシェアオフィスなどを提供しています。

起業を目指す人、すでに事業を始めている人、それを支援する経営者や専門家などが集まり、仕事や打ち合わせをしながら交流し、情報を交換する。

そこから新しい人脈や事業、連携が生まれていくことを目指しています。

立場や専門分野の異なる人たちが気軽に集まり、それぞれが持つ経験や知識を持ち寄ることができる。

その「場」そのものが、アジアサイエンスカフェの大きな特徴です。

日本人・外国人を問わず「起業したい」を支える

アジアサイエンスカフェでは、国内外のマーケットを視野に入れて起業を目指す人を、日本人・外国人を問わず支援しています。

起業のための場所を提供するだけでなく、経験豊富な経営者によるアドバイス、資金調達、事業パートナーの紹介、営業支援、専門家によるサポートなど、事業を始め、続けていくための支援体制も用意されています。

起業には、アイデアや技術だけではなく、資金、営業、人脈、法務、労務、税務など、さまざまな課題があります。

特に、日本で初めて事業を行う外国人にとっては、日本の制度や商習慣そのものが壁になることもあります。

そうした課題を一人で抱えるのではなく、必要な人や専門家につながることができる環境をつくる。

それも、アジアサイエンスカフェが担う役割の一つです。

海外企業・外国人起業家の「日本で始める」をサポート

アジアサイエンスカフェでは、海外企業や外国人起業家が日本に拠点を設ける際、事業拠点となるオフィススペースの提供をはじめ、必要に応じて専門家につなぐ支援を行っています。

公式サイトでは、国内外の法人や個人で日本に拠点を設立したい人に対し、行政手続きを含めて専門家が支援することを掲げています。

海外から日本へ進出する場合、会社を設立するだけで事業が始められるわけではありません。

在留資格、登記、税務、労務、オフィス、事業運営など、その企業や起業家の状況によって必要となる支援は異なります。

だからこそ、一つの分野だけを見るのではなく、日本で実際に事業を始め、継続していくところまでを考えた支援が重要になります。

一人の専門家ではなく「チーム」で支える

アジアサイエンスカフェには、行政書士、社会保険労務士、弁護士、中小企業診断士、司法書士、公認会計士・税理士など、さまざまな専門分野を持つサポーターが参加しています。

外国人の生活やビジネスに関するリーガルサポート、外資系企業の人事労務、海外進出や企業法務、会社登記など、それぞれの専門性を活かした支援が行われています。

外国人起業家や海外企業が抱える課題は、一人の専門家だけですべて解決できるものではありません。

必要となる専門家は、その企業や起業家が置かれている状況によって変わります。

だからこそ、それぞれの課題に応じて必要な人へつなぐ。

「人をつなぐこと」そのものが支援になる。

アジアサイエンスカフェの仕組みからは、そんな考え方も見えてきます。

場所を提供するだけでなく、ビジネスの接点をつくる

起業したばかりの企業にとって、大きな課題の一つが「誰とつながるか」です。

良い商品やサービス、技術を持っていても、取引先や事業パートナー、専門家、支援者との接点がなければ、事業を広げることは容易ではありません。

アジアサイエンスカフェでは、交流会、情報交換会、ビジネスマッチング、セミナーなども実施し、人や企業が新しい接点を持つための機会をつくっています。

特に海外から日本へ進出する企業や外国人起業家にとって、日本国内での人脈づくりは重要です。

「仕事をする場所」を提供するだけでなく、「人と出会う場所」をつくる。

こうしたネットワーク機能も、アジアサイエンスカフェの特徴です。

川崎・殿町から国内外へ

アジアサイエンスカフェが拠点を置くのは、川崎市川崎区殿町。
羽田空港の対岸に位置し、殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」にも近い場所です。

この地域とABCネットワークには、以前から深い関わりがあります。

ABCネットワークの前身であるアジア起業家村推進機構は、現在のキングスカイフロントとなったいすゞ自動車株式会社の工場跡地を、日亜ビジネス創造の拠点とすることを目指し、川崎市や川崎商工会議所などの協力を得て構想されたものです。

その後、この地域は羽田空港に近接する立地も活かし、研究開発や新産業創出の拠点として発展してきました。

アジアサイエンスカフェもこの立地を活かし、起業家や周辺企業などが集まり、アジアをはじめとする国内外の情報が行き交う、ビジネス・文化創造の拠点を目指しています。

同法人の事業も、会社設立や経営管理、投資、異業種交流などの企業活動支援だけでなく、地域・産業開発に関する支援や調査研究、国内外の経済交流、人材育成など、幅広い領域に及んでいます。

地域を拠点としながら、国内と海外をつなぐ。
その接点を生み出していくことも、アジアサイエンスカフェが担う役割の一つです。

違いがあるから、新しいものが生まれる

アジアサイエンスカフェが掲げる考え方の根底には、それぞれの民族が持つ文化や価値観を理解し、多様な文化や経済活動が共存共栄していく社会を目指す姿勢があります。

国籍が違う。

専門分野が違う。

企業規模も立場も違う。

そうした違いをなくすのではなく、違う人同士が出会うことで、新しい視点やビジネスが生まれる。

起業家、経営者、専門家、企業、支援機関などが集まるアジアサイエンスカフェは、そのための「場」と「ネットワーク」をつくっています。

それぞれの役割を活かし、人と企業をつなぐ

一般社団法人アジアサイエンスカフェと、NPO法人アジアビジネス共創ネットワーク(ABCネットワーク)は、それぞれ独立した法人として活動しています。

アジアサイエンスカフェでは、起業や事業活動を軸に、外国人起業家や海外企業を含む国内外の人・企業と、経営者や専門家をつなぐことに取り組んでいます。

一方、ABCネットワークでは、外国人材とともに働く企業、人材を育成する教育機関、外国人材の採用や定着を支える専門家などをつなぎ、それぞれの経験や知見を共有していくことを活動の一つとしています。

両団体は活動の対象や役割こそ異なりますが、

「異なる立場の人や組織をつなぎ、新しい活動や価値を生み出す」

という点では共通する部分があります。

例えば、外国人が日本で起業しようとすれば、事業計画だけでなく、在留資格、会社設立、税務、労務、営業、そして将来的には人材採用など、さまざまな課題が生じます。

アジアサイエンスカフェが築いてきた起業・経営支援のネットワークと、ABCネットワークがつなぐ外国人材、企業、教育機関等とのネットワーク。

それぞれの強みを活かすことで、一つの団体だけでは生まれにくい、新たな連携につながる可能性があります。

人と人、企業と企業、そして日本と海外をつなぐ。

アジアサイエンスカフェは、ABCネットワークにとって、今後さまざまな形で共創していくことのできる会員の一つです。

ABCネットワークより

外国人との共生を考えるとき、「雇用」だけが接点ではありません。

外国人が日本で起業する。
海外企業が日本へ進出する。
日本企業が海外市場を目指す。

そこには、法務、労務、税務、経営、営業、人脈づくりなど、多くの課題があります。

一つの企業や一人の専門家だけですべてを解決するのではなく、必要な人と人をつなぎ、それぞれの専門性や経験を持ち寄ること。

アジアサイエンスカフェの取り組みからは、国籍や組織、専門分野の垣根を越え、新たな活動を生み出す「共創」のあり方を見ることができます。

ABCネットワークでは今後も、外国人材を雇用する企業だけでなく、人材を育てる教育機関、外国人材や外国人起業家を支える専門家・団体など、さまざまな取り組みをご紹介していきます。

団体情報

一般社団法人アジアサイエンスカフェ [公式サイト]

代表理事・理事長:横山 渉
理事・会長:小林 一
設立:2013年11月11日
所在地:神奈川県川崎市川崎区殿町1丁目18-11

共用事務機等を備えた専用オフィス・交流サロン・シェアオフィスの提供、会社設立・経営管理・投資・異業種交流等の企業活動支援、地域・産業開発に関する支援・調査研究、国内外の経済交流支援、人材育成などを行っています。

※本記事は、一般社団法人アジアサイエンスカフェ公式サイトで公開されている情報をもとに、NPO法人アジアビジネス共創ネットワークが構成・編集したものです。